余所者-よそもの-【 3 】
「怖がらないで。アタシたちは――変わらず、自分らしく馬鹿やり続けるために、変わるんだから」
……違う。
私は……何も知らないから、怖いんだ。
ただ、何も知らないままでいることが、怖いだけだ。
だから、帰る。
もう蚊帳の外じゃない。
だって、ここが私の。
帰る場所。
グッと腕に力を込めて、扉を押した。
隙間から、ふわ、と愛おしくて懐かしいAnBarの香りが流れてくる。
――私は扉を、開いた。