余所者-よそもの-【 3 】
なのに。
アオイはユキの前に立ち、行く手を阻んだ。
「戻るな」
「退け」
殺気立つユキ。
アオイは純粋そうな瞳を真っ直ぐに向ける。
「カナコを追うんだろ」
「………」
「だったら、多夜の行先に直接向かった方が利口だ」
アオイが前を向き、歩きだす。
「ついて来い」
「……なんで、お前が多夜の行先を知ってる」
アオイは足を止め、振り返る。
その瞳が、一瞬だけ揺れた。
「紫藤のところに、案内してやる」