余所者-よそもの-【 3 】
「終わりだ」
シドは強張った筋肉を解すように、ぶらぶらと手首を振って、吐き捨てた。
「終わりだぁ?」
千景は、鼻で笑うように言い返す。
「……痛みで、僕を止められると思うな」
「………」
「こんな身体……どれだけ壊れたって構わない」
目の前の背中から、ぞわりと毛が逆立つような気迫が溢れ出す。
まるで威嚇する獣のように、彼の輪郭そのものが一回り大きく見えた。
千景は後ろの私をシドから隠すように、身体を大きく広げて、叫ぶ。
「この人の帰る場所は、お前のところじゃない!!」