余所者-よそもの-【 3 】



「シド」

「………」

「シド」

「………」



何度、声をかけただろう。


ベッドの上。

横たわる私を見下ろしたまま、ようやく手を止めたシドに恐る恐る声をかけた。


「私……なにもされてないよ」


その言葉を聞いた瞬間、シドの全身からすっと力が抜けた。

そのまま崩れ落ちるように、重たい身体が私の上に重なってくる。


「……ああ」

「………」

「何も、なかった」

「うん」


「怖かった」


ぽつりと零れたその一言にやっと。

彼が千景のもとへ現れたのは、私を助けるためだったんじゃないかと思うことができた。



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