余所者-よそもの-【 3 】
「どういう……」
「終わりだ。瑞生(ミズオ)のとこ、出ろ」
「でも」
「何のために帰る」
「何のためって……」
「あー、仕事で迷惑かかるっつってたか」
ふう、と吹かれた白く淀んだ煙草の煙が、ゆっくりと部屋に漂う。
「仕事なんかどうとでもなるだろ」
「……けど、」
「帰りてぇのか?」
「うん……」
「わかった」
シドはそう言うと、スマホを操作した。
「じゃあ、AnBarを潰す」
――え?