真夏の一夜は恋の始まり(新装版)
 「それはいいけど。俺は浮気してない。」

 大一はハッキリとした言葉で言い、また言葉を続けた。

 「寮でみたのはただの同郷の幼馴染で、弟の彼女。」

 幼馴染で弟の彼女⁈

 「弟の彼女⁈」

 私はそこに反応して思わず大きな声が出てしまった。

 「そう。だから別に浮気でも何でもないので。疑われても困る。」

 「でも、弟の彼女さんとなぜに親そうに部屋から出てきたのでしょう…⁇それに、私が寮まで行っていいかLINEしても返事なかったし…。」

 「えっ、LINE⁈俺にはきてないけど…⁈」
 
 大一はスマホのLINEの履歴を確認しながら言った。

 「えっ、私送ったと思うんだけど…⁇」

 私はもう一度送信した画面を確認する。

 「あっ、ごめん…私違う人に送ってたみたい…。」

 送ったはずの文章はどうやら違う人に送っていたようだ。私は自分がちゃんとメッセージを送れていなかった事を反省した。

 「ごめん…。行違いでした…。」

 私は送ったと思われた文章を他の人に送っていた事を謝った。

「俺もごめん。変な誤解させて。沙奈の実家と家の実家は昔から仲良くて、沙奈とは昔良く遊んでて、俺にとっては妹みたいな存在だから。沙奈は今こっちで就職してるから、家の母さんから俺の様子を見に行くように言われたらしい。」

 沙羅は弟と付き合ってて、お互い何の感情もないので。と付け加えて言われた。

 そっか…。つまりこの前の女の子は昔からの幼馴染で弟の彼女だからお互いに何の感情もないと…⁇

 「でも女の人と2人で部屋から出てくるとか、結構ショックだし…。それに、私は大一の部屋行ったことない…。」

 ポツリと言ってちょっと恥ずしくなってしまう…。でも、私にとっては重要な事だった…。
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