真夏の一夜は恋の始まり(新装版)

12.不器用男子が決意の告白。

 〜長内side〜

 「大一どうした⁇」

 花凛に言われて俺は自分が花凛を強く抱きしめている事に気が付いてハッとした。
 
 離れがたくてとか自分らしくない事を言っていた自分自身にも動揺してしまった。

 このままずっと一緒にいたい。思わずそう言葉が出そうになっていた。

 ハーとまた溜息が出る。最近自分は溜息をついてばかりだなと思う。そんな様子を見て宮内さんがまた話しかけてきた。

 「お前はここのところ溜息ばっかりだな。花凛ちゃんとは仲直りしたんだろ⁇今度は何に溜息ついてるんだ⁇」

 宮内さんはこっちまで溜息が出そうだと言って見兼ねて俺に話しかけてきたらしい…。

 「別に何でもないです。ただ、ここの所の自分て自分らしくないなと思ってるだけです。」

 花凛と出会ってから俺ってこんなんばっかりだな。と思い返して情けなくなる。

 「大一は女関係がまるでなかったからな。初めての恋みたいなものだからだろ⁇それで今度は何に悩んでるんだ⁇」
 
 宮内さんは全てを見透かしているようだ。

 「一緒にいればいる程離れ難いと言うか、このままずっと離れずにはいられないかとか⁇あー。もう、やっぱりいいです。」

 そう言って俺は仕事に戻ろうとした。
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