真夏の一夜は恋の始まり(新装版)
 良樹先生はこの春から小鳥っ子保育園の同じ系列の新保育園に移動する事になった。そこの副園長に抜擢され、今は上の立場として新保育園で頑張っている。

 「僕も違う所に行って気分一新頑張ります。花凛先生もお元気で頑張ってください。」

 異動前爽やかにそう言われて拍手を求められた。

 「良樹先生。色々有難うございました。良樹先生も新しい所で頑張ってください。」

 握手をして私達は別れた。良樹先生が違う所に異動する事にしたのは私のせいですか⁇そう聞きたかったけど、それは聞けなかった…。

 良樹先生は本当に人のいいできた人だ。きっと私のせいじゃないと言うに違いない。

 「本当にごめんなさい。」

 心の中でそっと謝罪をした私はその場で一礼した。


 保育園の春は一年間で一番忙しい。私は引っ越しに仕事にこの1ヶ月間目まぐるしくバタバタだった。
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