真夏の一夜は恋の始まり(新装版)
 言った言葉に自信のなさが表れて何とも悲しい。つ、辛い…。私は自分の会話力なさに落ち込んでしまった…。

 「まぁそんなに気を遣わないでください。大一も私に似て口下手だから苦労するでしょう⁇」

 あっ、喋った。しかもちょっと表情が綻んで笑顔に見える。

 「あー。確かに大一さんはあまり喋る方じゃないし、口下手なほうだけど、別に苦労はしてませんよ⁇家の事とか、あれでいて結構手伝ってくれるし、私がおっちょこちょいな分頼りになるし、何より優しいです。言い方とか端的ですけどね。」

 あっすみません。とお父さんに言っているのを一瞬忘れて私は語ってしまった。

 「あなたは優しい人ですね。息子は私に似て分かりづらい所があって大変だと思いますけど、これからも大一を宜しくお願いします。」

 お父さんにまで頭を下げられてしまって私は少し戸惑った。

 「いえいえ私なんて。こちらこそ末長く宜しくお願いします。」

 私も深々と頭をを下げ返した。

 どうしよう⁇私は別に大したことは何もしていないのに、ご両親2人から頭を下げられてしまった。これは私はきっと歓迎されてるんだよね⁇何か逆に申し訳ない気持ちになったけど、私は大一のご両親とちゃんと話すことができて嬉しかった。
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