真夏の一夜は恋の始まり(新装版)
 え〜と…。この状況は何⁇凄い気まずい⁇しかも長内さん凄い機嫌悪そう…。

 私はいつも頼むグレープフルーツジュースを一気飲みしてこの気まずい状況を乗り切ろうとした。

 いつもは幸せな気持ちで喉を潤してくれるグレープフルーツジュースも、今日は味が違う気がした。

 「とりあえず4人の再会を祝して乾杯。」

 宮内さんが気まずい雰囲気の中、乾杯の音頭をとる

 「お疲れ様です。」

 そう言ってとりあえず私達は乾杯をする事にした。宮内さん達はお酒を頼んでいる。

 「花凛ちゃんはどうする⁇」と宮内さんに聞かれたから、「私は…。」と言おうとしたら、「絶対酒は止めた方がいいですよ。この人飲むと人格変わるんで。」とすかさず長内さんが口を挟んだので、「言われなくても飲みません。」とつい怒りっぽく言ってしまった。
 
 本当はあの時のことめちゃくちゃ根に持ってるじゃん⁉︎

 そんな私達の様子を見て歩美は笑っている。

 「ハハハ。2人ってある意味息ぴったりだね。」

 『どこが‼︎』

 こんな時まで私達はまたシンクロしてしまった。やっぱり息ぴったりと言って歩美は笑っているが、私達の様子を見て何かを悟ったようだ。

 結局私は追加でまたグレープフルーツジュースを頼んだ。長内さんは相変わらず機嫌が悪そうなままほぼ喋らずに黙っている。

 やっぱり私がいると嫌なんだろうな…。私は少し落ち込んでしまった。
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