真夏の一夜は恋の始まり(新装版)
 でも…。

 「あのさ…。」

 大一がが急に立ち止まった。何かを言いたそうに下を向いて俯いている。

 「ん⁇」

 私は首を傾げた。 

 「今日泊まれない⁇」

 ん⁇泊まれない⁇泊まるって何だ⁇

 「泊まるって…えっ⁇それはつまり、ずっと一緒にいるってこと…でしょうか⁇」

 ちょっとそこに泊まろうとかそういうじゃないよね⁇私は驚きすぎて間抜けな言葉しか思いつかなかった。

 「嫌じゃなければ…。」

 正直それは予想してなかった。

「えっと…でもこの前キスとか拒否ってたし、何かそう言う事避けてるし、それは御法度なのかと⁇」

 私はついこの前の事を持ち出してしまった。明らかにあれは拒否ってたし、これまでも何となくそっち系の事は避けられている節があり、もうそっち系の事は全般的に御法度なのかと思い込んでいた。

 私が複雑な顔をしているのが分かったのか、大一が静かに口を開く。

 「あれは拒否っていたというより、自分を自制していただけで、そういう事が御法度なわけではなく…。」

 あっ、照れてる。
 
 自制?って事はそれをしないようにしていたと言うことかな⁇

 「別にキスくらいしてもいいんじゃないかと⁇そもそもうちらってもう既にそういう関係になってるんじゃ…⁇」

 だからそんな自制しなくても今更って気がするんだけど⁇と続けた。
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