真夏の一夜は恋の始まり(新装版)
 「待ってたって私をですか⁇」

 良樹先生は言いにくそうに私から顔を逸らしておそらく赤い顔をしている。夜だから表情は読み取れないが、何となく照れているような雰囲気が感じ取れた。

 「あーはい。とりあえずここだとみんなに見られてしまうので、場所移して話しましょう。」

 「場所を移すってここじゃだめなんですか⁇」

 焦ったように私が言うと、「花凛先生、良樹先生さようなら。」と保護者の方が数人来て私達に挨拶をした。
 私達は保護者の方達の目もあるので、仕方なく近くのカフェに移動して話す事にした。







 なぜかカフェで話す事になった私達は少し気まずそうに無言になる。
 
 良樹先生とカフェで2人で話すとか人が見たら変な誤解を招かないかとちょっと思ったが、別に自分にはやましい事は何もないしとあまり自分がとってしまった軽率な行動について深く考えなかった。

 でも私のこの軽率な行動が、後に私達の間に波紋を呼ぶ事になる⁉︎

 カフェに連れてこられた私は、とりあえず席に座る事にした。

 「あの…本当にお話って何でしょう⁇仕事の話なら、こんなところに来て話さなくてもいいような気はがするんですけど⁇」

 私は心は疑問だらけだ。良樹先生は辿々しい様子で下を向いている。

 「あー。仕事の話じゃないので。プライベートの話しなので、ちょっと職場では話せませんでした。」
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