真夏の一夜は恋の始まり(新装版)
 「まあそれならいいけど。花凛が男の人を良く思うなんて珍しいから、出会いのチャンスと思って。」

 歩美は私のことをよく知っている。私は元々男の人を良く知らない。というよりも男の人に対する免疫と呼べるものが極端に少ないのだ。

 だから今回のことも、少し助けられただけでころっと好感をもってしまうのかもしれない。どちらかと言うと男の人は苦手な方だといつも歩美に言っている。
 だから私が今回助けてくれた爽やか系男子をいいなーと思うのは、歩美にとって珍しいのだ。

 「まあ助けてくれたけどその後いなくなっちゃったし、もう会わないだろうから、出会いのチャンスは逃したね。」

 そうかなぁと歩美は腑に落ちなそうだったけど、まあもう会わないだろうというのが私の見解だった。

 実際その後もビーチにいたけれど、爽やか系男子の姿を見る事はなかった。


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