短編集〜甘々、逆ハー、無自覚、美少女、ヤンデレ、独占欲、クールいじめ、溺愛、嫉妬〜
「大学・・・やだな」

 私は、私立の大学を受験させられることが決まっている。
 そのことが嫌で嫌でしょうがない。
 西園寺家の恥とか、そんなの私に関係ない。

「どうしたのかな?
赤音ちゃん」

 声をかけたのは、幼馴染の井藤 真(いとう まこと)君だった。

「大学は、きっと楽しいよ」

 笑顔で言うものだから、ここで私は察知してしまう。
 こいつ、何もわかってないな。

「真君は、どうしていつも笑ってられるの?」
 と、言いたいのをぐっとこらえた。


「真君、私、真君の家族になりたいよ」

 私は、何気なく呟いた。

「いいよ」
 と、と予想外の返事が返ってきた。

「いいよって、えええええええええ!」

 思わず、声が大きくなってしまった。
 クラスメイトがこちらを振り向き、ざわざわ何か話し始めたので、気まずくなって、小声で話す。

「これは、冗談で・・・」

「でも、家族になりたいんでしょ?
いいよ。
きっと、親も許してくれるって」

 どこまで天然なんだろう?

 こうして、あっけなく、真君と私の同居が決まった。
 親の反対もなかった。
 そして「西園寺家の恥の子」として、私は養子として迎えられた。
 全然、嬉しくない。

 この展開は、予想してなかった。
 だけど、これで私立の大学受験から免れた。
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