彼らの夏が終わる
 昼休みの終わり。メイサと愛香が二組へ戻ると、草野(くさの)が教室の自分の席からひらひらと手を振った。


「うちの須藤(すどう)、活躍した?」

「私の藤也(とうや)、すごかったよ。大活躍だったんだから」


 どうしてこの二人は、いつも微妙に張り合っているのだろう。

 愛香は小さく首をかしげながら自分の席へ戻り、近くに座っていた美玲(みれい)夢希(むぎ)へ「メイちゃんのおかげでバスケ部、なんとかなりそう」と嬉しそうに報告した。

 その間も、メイサと草野の言い合いは続いていた。


「そらよかった。貸してやったかいがあったわ」

「元から私のですけど!?」

「俺の方が付き合い長いって、この前も言っただろ!」

「私の知らない藤也のこと教えてくれる約束は?」

「そんな約束してねえけど、部活のときの写真なら送ってやるよ」

「ありがと!!」


 クラスLINEを通じて、藤也が入学したばかりの頃の写真を受け取ったメイサは、機嫌よく自分の席へ戻っていった。

***

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