咲き誇る我が花

そんな時、ジャスミンの目に
以前ジャックに送った帽子が
置かれているのを気づいた。
トレイを手にジャスミンは
「あの帽子、まだあったのね」
と言うとジャックは
「それがどうかした?」と聞く。
ジャスミンは視線を逸らしては
「いらないって言われたから、
捨てたのかと思ってたわ」
と言っては続けて
「あ、でも捨てるなら私に返してちょうだい。
自分用に作り直すわ」
と身を翻して言って執務室をあとにした。

昼下がりになればジャスミンは
城の裏にある果実畑の手入れ、
ジャックは城の周りに住む背に羽を生やした小さな花や草木の妖精達(女の子たち)と戯れていた。
バルコニーから響く女の子たちの声とジャックの楽しそうな声にジャスミンは果実を摘みながら聞く耳を持たず、畑仕事をして必死に気を紛らわした。
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