学校の人気者は私だけを離してくれない【大学生編】
そんな幸せな時間も束の間だった。
食堂を出ようとしたその時。
「冬人……?」
聞き覚えのない女性の声が響く。
振り返ると、一人の女子学生が立っていた。
長い黒髪に透き通るような肌。
誰もが振り返るほどの美人だった。
その女性は驚いた表情で冬人を見つめる。
「久しぶり……。」
冬人の表情が一瞬だけ変わる。
「……彩乃。」
その名前を聞いた瞬間。
紗羅の胸がざわついた。
(この人……誰?)
春風が桜の花びらを舞い上げる。
大学生活初日。
二人の恋に、また新たな波乱が訪れようとしていた――。
< 4 / 38 >

この作品をシェア

pagetop