僕ら×回目の卒業式を〜RE→volution〜

不吉なバッターボックス

「大丈夫なの?」
「うん!大丈夫だよユミルちゃん!」
「…別に」
大丈夫だよと言われても…
「頑張って2人とも〜!」
「いっけ〜!!」
なにも…悪いことが起きませんように!!!
ウイーン…
バッティングマシーンが動く。
まずはレアくんから打つ。
シュン!
ボールを打てずにカーンと跳ね返るボールを避けるレアくん。
「早くない!?!?!?」
「これは早いね…」
レサトくんも顔をしかめている。
あれは球速どれくらいなんだろ…
その後レアくんは一球も打てずに終わった。
さすがにこれはレサトくんも無理だよ…

でもその考えが甘かった。
レサトくんがボールを打とうとする。
こりゃ当たらない,とみんなが思った時。

カァァァァァァァン!!!!

「は?」
「ひゃあ…」
「えっ…え?」
何一つ無駄のない振りで打たれたボールが空気を切って舞う。
続けての2打目も逃すことなく打つレサトくん。
ボールが舞うたびにコインが増え、とうとう12枚も獲得することができた。
「す、すごいよレサトくん!!!」
「すげえええええ!」
「たっ…たまたまだって…」
「プロでもあんなの見たことないぞ」

「レサトくんって天才だね!」

その言葉が、私の不安を最大限に呼び覚ました。
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