思ってたのと違う! 女王は最愛の騎士ではなく、狂犬と結婚を強要される
「リベルラは、僕のものだ……。誰にも、渡すもんか……!」
――リガルドへ一方的に別れを告げ、この騒動をすでに終えたつもりでいた女王は、気づけなかった。
不穏な単語を口にした幼馴染が、後方から己を羽交い締めにしようと目論み、両手を広げていると――。
「リベルラ!」
だが、タイミングよく前方から姿を見せた夫が己の名を叫び、力強く腕に抱いたことで、幼馴染の目論見は阻止された。
「あなた、どうして……」
こちらが口にした困惑の声に王配が答えるよりも早く、懐から護身用の短剣を取り出した彼と、いつの間にか腰元の剣を抜刀していたリガルドの刃がカキンッと音を立ててぶつかり合った。
「護衛騎士殿の報告を受けて、な。妻が行方知れずになったと言われたら、駆けつけるのは当たり前だろう、がっ!」
「リベルラを、返せ!」
2人は剣を何度か交じり合わせていたが、五分五分な戦況は長く続かなかった。
ガルドラの手にしていた古ぼけた短剣が、ポッキリと折れてしまったせいだ。
(ガルドラは強い。素手でも、リガルドに遅れは取らないでしょうけど……)
それは、1対1であった時の話だ。
――リガルドへ一方的に別れを告げ、この騒動をすでに終えたつもりでいた女王は、気づけなかった。
不穏な単語を口にした幼馴染が、後方から己を羽交い締めにしようと目論み、両手を広げていると――。
「リベルラ!」
だが、タイミングよく前方から姿を見せた夫が己の名を叫び、力強く腕に抱いたことで、幼馴染の目論見は阻止された。
「あなた、どうして……」
こちらが口にした困惑の声に王配が答えるよりも早く、懐から護身用の短剣を取り出した彼と、いつの間にか腰元の剣を抜刀していたリガルドの刃がカキンッと音を立ててぶつかり合った。
「護衛騎士殿の報告を受けて、な。妻が行方知れずになったと言われたら、駆けつけるのは当たり前だろう、がっ!」
「リベルラを、返せ!」
2人は剣を何度か交じり合わせていたが、五分五分な戦況は長く続かなかった。
ガルドラの手にしていた古ぼけた短剣が、ポッキリと折れてしまったせいだ。
(ガルドラは強い。素手でも、リガルドに遅れは取らないでしょうけど……)
それは、1対1であった時の話だ。