思ってたのと違う! 女王は最愛の騎士ではなく、狂犬と結婚を強要される
 夫の温かなぬくもりを堪能するかのように胸元へ身を寄せたのは、きっと何かの間違いだ。

「おやすみなさい、ガルドラ……」
「おう」

 リベルラは髪を優しく撫でつけられたことに安堵しながら、彼の名を呼ぶ。
 その後、うとうとと微睡み始めた。

「あんたと交わした約束は、無事に叶えられそうですよ。陛下……」

 ガルドラが丁寧語混じりに何処か遠くを見つめながらこちらへ話しかけてくる声に、応答したい気持ちは山々だ。

 しかし――。

(もう、眠くて……。無理、だわ……)

 眠気に抗いきれず、リベルラは意識を失った。
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