失恋した男友達と、ルームシェア始めました
「だってさ、悠真。ここ、ワンルームだよ? 逃げ場ないじゃん。元カノのこと引きずったまま同居される方が、よっぽど私がしんどい」

「遥がしんどいの?」

「当たり前でしょ。同じ空間に“未練”住まわせないでほしいんだけど」


そこだけは、本音。

悠真は、きょとんとした顔のまま、しばらく固まっていたけれど、やがて苦笑した。


「……そういうとこ、容赦ないよな、遥」

「誉め言葉として受け取っとく」

「でも、友達とキスの練習って。お前それ、どうなんの」

「どうもしないよ。練習は練習。本命にする前の、ウォーミングアップ」


平然を装って言い切ると、自分の声が、ほんの少しだけ震えているのがわかった。



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