ただいまヒロイン代理中!
「仕方ないですよ」
駿くんが小さく息を吐き、漆黒の髪の不良に向かって説明する。
「彼女は十六夜美月さん。本日、この学校に来たばかりの転校生です」
十六夜美月⁉ この私が⁉
「違います!」
「自分の名前すら忘れてるって……、記憶喪失なんですか?」
「いやあの、そんなんじゃないです! 本当に違うんですって! 私は――っ!」
天宮詩乃です。と続けようとしたそのとき、頭の中でぶわっと記憶がよみがえった。
十六夜美月って……あのガラケーに保存されていた、暴走族小説の主人公の名前だよね⁉
ということは、ここはその小説の世界で、目の前にいる人たちはこの話の登場人物。
――つまり、私はこの世界に転移してしまって、登場人物に主人公と勘違いされてるってこと⁉
駿くんが小さく息を吐き、漆黒の髪の不良に向かって説明する。
「彼女は十六夜美月さん。本日、この学校に来たばかりの転校生です」
十六夜美月⁉ この私が⁉
「違います!」
「自分の名前すら忘れてるって……、記憶喪失なんですか?」
「いやあの、そんなんじゃないです! 本当に違うんですって! 私は――っ!」
天宮詩乃です。と続けようとしたそのとき、頭の中でぶわっと記憶がよみがえった。
十六夜美月って……あのガラケーに保存されていた、暴走族小説の主人公の名前だよね⁉
ということは、ここはその小説の世界で、目の前にいる人たちはこの話の登場人物。
――つまり、私はこの世界に転移してしまって、登場人物に主人公と勘違いされてるってこと⁉