ただいまヒロイン代理中!
「な、何……⁉」

 急にぐいっと後ろに引っ張られ、ふわっと香水の匂いがすぐ近くから漂ってくる。

 顔を上げると、蓮様が私を自分の体に引き寄せたまま、おもむろに口を開いた。

「こいつは俺の女だ」

 はあっ⁉

「今後、こいつにまた同じようなことをしてみろ。次はない」

 地をはうような蓮様の言葉に、ギャル3人組は一斉にぞくっと身をすくめると、

「もういいっ! 行こっ!」

 バタバタとどこかへ走って逃げてしまった。

 嵐みたいな人たちだったな……。

 小さくなっていく3人の背中を見送っていると、ふと頭の上から視線を感じた。

 気になって顔を上げると、蓮様とばちっと目が合う。

 今のうちにお礼、言っとかないとな。

「あ、あのっ……!」

「あ?」

「さっきは助けてくれて、ありがとう!」

 がばっとお辞儀をした私に、蓮様は少し面倒くさそうに片眉を上げてから、ぶっきらぼうに答えた。

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