ただいまヒロイン代理中!
 たどり着いたのは、赤レンガの壁が印象的なカフェだった。

 私はクリームソーダとフルーツタルト、結城くんはアイスコーヒーとサンドイッチを注文した。

 カウンターで商品を受け取ったあと、結城くんと一緒に奥の窓際の席に向かう。


「天宮は手前に座りなよ。そっちのほうが景色がよく見えるだろ」

「いいの? ありがとう……!」

 私は手前の席に浅く腰を下ろす。

 結城くんが奥側の席に座ったのを見届けたとたん、心臓がバクバクと激しく鳴り出した。

(結城くんと向かい合わせで座っているこの状況……、完全にデート中のカップルだよね⁉)

 もしかして、周りの人たちからも、付き合ってるように見えてるのかな……?

 なんて考えていたら、顔がかーっと熱くなってきて、口元がニマニマしてきた!

 ……って。いやいや、ニヤけんな私!

 絶対に気持ち悪い顔になってるから!

 結城くんにバレる前に、あわててガバッとうつむいたそのとき――、

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