ただいまヒロイン代理中!
 私は部屋を飛び出すと、ダッシュで階段を駆け下りた。

 スチール製の階段がカンカンカン! と鳴る音に混じって、さっきの二人の声が聞こえてくる。

「美月ちゃん、ものすごい勢いで走っていったね」

「相当蓮のことが好きなんじゃないのぉ~?」

 違うっ! 私の好きな人は蓮じゃない!

 結城くんなんだってば~~~~っ‼

「ここか!」

 1階にたどり着くなり、私は大きなドアをバンッと開け放った。

 部屋の中に飛び込もうとしたその瞬間、勢い余って足がツルッとすべる。

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