ただいまヒロイン代理中!
「誰……?」

 さっきふざけて私を『お姫様』と呼んだ男が、ニタニタ笑いながら答えた。

「俺らはVERTEX(バーテクス)。黒龍を倒し、頂点になる暴走族だ」

 つまり、黒龍のライバル暴走族的な存在、ってことか……。

 で、何で?

「黒龍を倒すのに、私を誘拐する必要ってある?」

 ロープで縛られた手足を見てから、私は男たちにつっけんどんに言い放つ。

「あるよ」

 男がニッと目を細めた。

「黒龍をおびき出すためさ」

「は?」

「彼女のお前がさらわれたとわかれば、霧矢は総力を挙げて助けにくる。だが、ここは俺たちの倉庫だ。道中に俺たちが仕掛けたトラップにかかって、黒龍は一網打尽……ってな」

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