花囲い
第5話 ◼️◼️◼️
月曜日、私は学校を休んだ。極度の睡眠不足と食欲不振で起き上がれなかったのだ。
母には頭痛がするとだけ伝えると、「無理しなくていいわよ」と言ってあっさり仕事へ行った。
午後になってスマホが震える。一瞬ビクリとするが、相手は美咲だった。
『大丈夫?』
『頭いたいって聞いた』
私は返信しようとして、やめた。大丈夫ではないし、嘘をつく気分ではない。しばらくすると、また通知が鳴る。
『井𡈽くん、すごく心配してたよ』
私はスマホを伏せ、布団を被る。その名前をもう見たくなかった。
そのままうとうとしていると、すうっと体が軽くなり、いつもとは違う夢の見方をした。
最近ずっと箱に詰められていた私の体は自由を取り戻し、真っ白な花畑にひとりで立っている。
母には頭痛がするとだけ伝えると、「無理しなくていいわよ」と言ってあっさり仕事へ行った。
午後になってスマホが震える。一瞬ビクリとするが、相手は美咲だった。
『大丈夫?』
『頭いたいって聞いた』
私は返信しようとして、やめた。大丈夫ではないし、嘘をつく気分ではない。しばらくすると、また通知が鳴る。
『井𡈽くん、すごく心配してたよ』
私はスマホを伏せ、布団を被る。その名前をもう見たくなかった。
そのままうとうとしていると、すうっと体が軽くなり、いつもとは違う夢の見方をした。
最近ずっと箱に詰められていた私の体は自由を取り戻し、真っ白な花畑にひとりで立っている。