元カレの兄と片思い中の弟。今日からイケメン兄弟と同居なんて聞いてません!

天使の仮面がはがれるとき。

「あーあ、夜空のやつ、喋っちゃったんだ」
部屋のドアが開き、朝陽くんが立っていた。いつもの太陽のような笑顔は消え、冷徹で、だけど酷く妖艶な笑みを浮かべている。
「そうだよ、初香。あの日の夜空は、本当は君にプロポーズするつもりで指輪を買ってたんだ。それが癪だったから、俺がちょっと『夜空のフリ』をして、君を絶望に突き落としてあげたの」
朝陽くんはゆっくりと私に近づき、私の頬を撫でた。
「だって、傷ついた君の前に俺がヒーローみたいに現れたら、絶対好きになってくれるでしょ? 計画通り、君は俺に惚れた。ねえ、今更ブレないでよ。俺のこと、好きなんでしょ?」
優しかった朝陽くんの、恐ろしいほどの執着。私は恐怖と混乱で震えが止まらなかった。
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