おかえりが聞こえる病室
処置室
処置室のドアが静かに閉まる。
救急外来の慌ただしさとは違い、部屋の中は落ち着いた空気が流れていた。
壁際には処置に必要な器具が整然と並び、天井の照明だけが静かに部屋を照らしている。
亜美はストレッチャーの上で毛布を胸まで引き上げ、小さく身体を丸めていた。
ママはすぐ横で、その小さな手を包むように握っている。
「亜美ちゃん。」
担当の医師が椅子を引き寄せ、亜美と同じ高さまでしゃがんだ。
白衣の胸には、小さく名前が書かれている。
『小児科 神谷』
先生は柔らかく微笑んだ。
「さっき先生がお話ししたこと、覚えてる?」
亜美は不安そうな顔で、小さくうなずく。
「……お熱の、げんいん。」
「そう。」
先生はゆっくり話し始めた。
「今日はね、腕から少しだけ血をもらって、お熱の原因を調べるよ。」
「その結果を見て、お薬を変えた方がいいか、このまま続けた方がいいかを考えるんだ。」
亜美は先生の顔を見つめたまま、小さく聞いた。
「……いたい?」
先生は少し考えてから答える。
「ちょっとびっくりするかもしれない。」
「でも、ずっと続くわけじゃないよ。」
「終わったら先生がちゃんと『終わったよ』って教える。」
その言葉に、亜美は少しだけ息を吐いた。
怖い。
でも、何をするのか分からないよりは少し安心できた。
救急外来の慌ただしさとは違い、部屋の中は落ち着いた空気が流れていた。
壁際には処置に必要な器具が整然と並び、天井の照明だけが静かに部屋を照らしている。
亜美はストレッチャーの上で毛布を胸まで引き上げ、小さく身体を丸めていた。
ママはすぐ横で、その小さな手を包むように握っている。
「亜美ちゃん。」
担当の医師が椅子を引き寄せ、亜美と同じ高さまでしゃがんだ。
白衣の胸には、小さく名前が書かれている。
『小児科 神谷』
先生は柔らかく微笑んだ。
「さっき先生がお話ししたこと、覚えてる?」
亜美は不安そうな顔で、小さくうなずく。
「……お熱の、げんいん。」
「そう。」
先生はゆっくり話し始めた。
「今日はね、腕から少しだけ血をもらって、お熱の原因を調べるよ。」
「その結果を見て、お薬を変えた方がいいか、このまま続けた方がいいかを考えるんだ。」
亜美は先生の顔を見つめたまま、小さく聞いた。
「……いたい?」
先生は少し考えてから答える。
「ちょっとびっくりするかもしれない。」
「でも、ずっと続くわけじゃないよ。」
「終わったら先生がちゃんと『終わったよ』って教える。」
その言葉に、亜美は少しだけ息を吐いた。
怖い。
でも、何をするのか分からないよりは少し安心できた。