おかえりが聞こえる病室
午前10時。

コンコン。

「失礼します。」

聞き覚えのある声だった。

「莉奈さん。」

思わず口から名前が出る。

莉奈は少し驚いて、それから嬉しそうに笑った。

「覚えてくれたのね。」

亜美は照れくさそうに布団へ顔を隠す。

「……うん。」
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