おかえりが聞こえる病室
昼前。

302号室。

「亜美ちゃん。」

莉奈が食事のお盆を運んできた。

「お昼ご飯ですよ。」

今日の献立は、

やわらかいうどん。

かぼちゃの煮物。

ヨーグルト。

亜美はうどんを見て、小さく笑った。

「うどん!」

「好き?」

「すき。」

「よかった。」

莉奈はお盆を整えながら言う。

「でも、無理はしないでね。」

「食べられる分だけで大丈夫。」

亜美は頷き、ゆっくりとうどんを口へ運ぶ。

「……おいしい。」

昨日より、少し食べられている。

その様子を見て、莉奈は何も言わずに微笑んだ。

「じゃあ私は一回お仕事に戻ります。」

「またあとで来るね。」
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