おかえりが聞こえる病室
処置室へ向かうストレッチャーがゆっくり動き始める。

廊下の時計は23時10分を指していた。

亜美はママの手をぎゅっと握る。

「ママ……。」

「うん。」

「ずっといるよ。」

ママは笑顔で答えた。

でも、その手は少しだけ震えていた。
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