君が希望をくれたから。
第1章

いつもの景色

「あーっ。雨女きたーっ。」

「最悪!今日体育あるのに!」

みんなの嫌そうな声が聞こえる。

ああ、まただ。わたしの存在がみんなを悲しませるんだ。

わたし、雨宮しずく。

一見どこにでもいそうな中学一年生だけど、一つだけ違うところがある。

"雨女"なんだ。

だからみんなにバカにされたりいじめられるの。

小さいころは雨女の力がなくて。

中学校に上がると同時に雨の力のエネルギーが発動して。

みんなを悲しませているの。

わたしもやりたくてやってるわけじゃないんだよ。

今日も1人ぼっちかな。

ふーっと息をつく。

「ねえ、ちょっとあんた」

まあ、わたしなわけないか、と無視をしておく。

「ねえ!!無視すんなよ、てめーだよ!」

へっ、わたし!?

見ると怖い顔をしていた女の子3人組がいた。

「雨女のくせにいい子ぶんなよブス!!」

バシンと手で顔を叩かれた。

い、痛いっ…。

女の子の力でも叩かれるのは流石に痛い。

「ご、ごめんね」

一応謝っておく。 

けれどそこがまた火に油を注いで。

「だからいい子ぶんなっていってんだよ。
いい加減ー」

「もう辞めなよ。」

女の子たちの声を遮った?

えっ?誰?

視線をうつすと…、校内一イケメンでモテモテな上山拓海くんだった。
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