大型犬男子は、今日も私を甘やかす【完】
「何か食べる?」

暑くて仕方がない。
まずは、少しでも涼みたかった。

「かき氷かな」

陸斗はかき氷の屋台へ向かい、一つ買ってきてくれた。
それを受け取ると、並んでいるシロップを見つめる。

「どれにする?」
少し迷った末に、ブルーハワイを選んだ。
「一口ちょうだい」

陸斗がそう言った。
普段なら、一つの食べ物を二人で食べるなんて、恥ずかしくて考えられない。

でも、お祭りの雰囲気のせいだろうか。
不思議と嫌だとは思わなかった。
< 353 / 510 >

この作品をシェア

pagetop