大型犬男子は、今日も私を甘やかす【完】
34.幼馴染と夜の約束
歩いて十五分ほどの場所にある喫茶店へ向かう。
前のアパートに住んでいた頃、元彼ともたまに来た場所だけど、お気に入りの喫茶店だから仕方ない。
扉を開けるとカランカランとベルが鳴り、古い洋館のような店内に入る。
ここは家族で経営している、近所では人気の喫茶店だ。
だから――
「彩葉ちゃん。久しぶりね!」
それなりに顔を覚えられているのかもしれない。
「お久しぶりです!」
「彼氏、ものすごくかっこいいわね〜」
彼氏じゃないです。
そう言いたかったけれど、マダムはご機嫌なまま話を続ける。
「びっくりするくらいいい男! 最近は細い男の子が多いのに、体つきも素敵ね!」
「あ、はい……」
陸斗はマダムキラーの素質もあるのかもしれない。
ため息混じりに陸斗を見ているマダムたちが、ちらほらと視界に入る。
「本当にかっこいいわね……。
って、デートの邪魔してごめんなさい。ゆっくりしていってね!」
空いた席に座ると、何か言いたげな表情で陸斗がこちらを見ていた。
前のアパートに住んでいた頃、元彼ともたまに来た場所だけど、お気に入りの喫茶店だから仕方ない。
扉を開けるとカランカランとベルが鳴り、古い洋館のような店内に入る。
ここは家族で経営している、近所では人気の喫茶店だ。
だから――
「彩葉ちゃん。久しぶりね!」
それなりに顔を覚えられているのかもしれない。
「お久しぶりです!」
「彼氏、ものすごくかっこいいわね〜」
彼氏じゃないです。
そう言いたかったけれど、マダムはご機嫌なまま話を続ける。
「びっくりするくらいいい男! 最近は細い男の子が多いのに、体つきも素敵ね!」
「あ、はい……」
陸斗はマダムキラーの素質もあるのかもしれない。
ため息混じりに陸斗を見ているマダムたちが、ちらほらと視界に入る。
「本当にかっこいいわね……。
って、デートの邪魔してごめんなさい。ゆっくりしていってね!」
空いた席に座ると、何か言いたげな表情で陸斗がこちらを見ていた。