大型犬男子は、今日も私を甘やかす【完】
時計の音が、静かな部屋の中でやけにはっきり聞こえた。

その音の間に、言葉だけが置かれていくような感覚がある。

「飯作っといたから、腹減ったら食べて」

それだけ言うと、リビングに移動した彼はスマホをいじり始める。

画面に落ちた視線は動かず、音だけがわずかに流れていく。

自分の家なのに、落ち着かない。

リビングに行くべきか、部屋に戻るべきかも選べない。
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