大型犬男子は、今日も私を甘やかす
鏡の中の自分を一度だけ確認して、玄関へ向かった。

仕事場に着くと、鍵を開けて店の中へ入る。

タイムカードを押し、そのまま作業場へ向かった。

髪をキャップの中にしまい、ゴム手袋をはめる。

――ここから数時間は戦場だ。

私が働いているのは、住宅街の片隅にある小さなパン屋さん。

こぢんまりとした店だけれど人気があって、朝七時の開店前には常連さんが並んでいることも珍しくない。
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