大型犬男子は、今日も私を甘やかす

8.幼馴染がいる日常

十六時ちょうどに仕事を終え、アパートへ戻る。

ドアを開けても、部屋は静まり返っていた。

陸斗はまだ仕事なのだろう。

昨日まで一人だったはずなのに。

たった一日一緒に過ごしただけで、この静けさが少しだけ物足りなく感じる。

「……寂しいなんて、何考えてるんだろ」

小さく呟いて、自分に苦笑した。

そういえば、元彼は働いていなかった。

だから家に帰れば、いつも誰かがいる生活だった。

それに慣れてしまっているだけ。

きっと、それだけだ。

そう言い聞かせても、静かな部屋はやっぱり少しだけ広く感じた。
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