折り曲げ厳禁
「理科」
腐った官能小説(性的な描写のある小説)を間違えて読んで、セクハラへの耐性がある僕にしておけばいいのに、理科の女の教師の奥村先生は、風間くん(かざまくん)のところへ行った。
理科が得意な風間くんはペットボトルの中に雲を作る実験に成功していた。
奥村先生が胸の開いた黒い服を見せながら正解を叩きつける。
「風間くんって理科が得意なんだね。将来は、きっと明るいよ」
その瞬間、風間くんは青ざめた。
次の日から風間くんは学校を休むようになった。
理科の時間に、なぜか僕は、奥村先生に、甘すぎる声で言われた。
「あの、これ、課題と私からの手紙を、風間くんに、わたしてほしいの」
手紙は、奥村先生のラブレターだな、と僕は直感した。
とりあえず手紙をゴミ箱へ処分して、風間くんと友達のクラスの女子に風間くんの住所を訊いた。
僕は、風間くんへ、初めて手紙を書いた。
「辛かったな」
あとは、これと課題を茶封筒に入れて赤いペンで「折り曲げ厳禁」と書いて、風間くんの家のポストに入れよう。
多分、風間くんが作った雲は、宮沢賢治の「人の世界を超えた雲」だ。
風間くんの将来は、まぶしい。
腐った官能小説(性的な描写のある小説)を間違えて読んで、セクハラへの耐性がある僕にしておけばいいのに、理科の女の教師の奥村先生は、風間くん(かざまくん)のところへ行った。
理科が得意な風間くんはペットボトルの中に雲を作る実験に成功していた。
奥村先生が胸の開いた黒い服を見せながら正解を叩きつける。
「風間くんって理科が得意なんだね。将来は、きっと明るいよ」
その瞬間、風間くんは青ざめた。
次の日から風間くんは学校を休むようになった。
理科の時間に、なぜか僕は、奥村先生に、甘すぎる声で言われた。
「あの、これ、課題と私からの手紙を、風間くんに、わたしてほしいの」
手紙は、奥村先生のラブレターだな、と僕は直感した。
とりあえず手紙をゴミ箱へ処分して、風間くんと友達のクラスの女子に風間くんの住所を訊いた。
僕は、風間くんへ、初めて手紙を書いた。
「辛かったな」
あとは、これと課題を茶封筒に入れて赤いペンで「折り曲げ厳禁」と書いて、風間くんの家のポストに入れよう。
多分、風間くんが作った雲は、宮沢賢治の「人の世界を超えた雲」だ。
風間くんの将来は、まぶしい。

