歌姫
「音楽編」
音楽室の窓の外の空は、青く澄み渡っていた。
今日は一人ずつ、教科書の曲を歌う時間みたい。
女の音楽教師の佐藤先生が、歌姫な神田さんを、スクールハラスメントしている。
「もっと大きな声で!」
僕は、神田さんを睨みつけている佐藤先生をスマホで録画した。僕は学力が低いため、スマホを教師に預けない。「スマホを持っていないから」で通している。
繊細な神田さんが、しゃがみこんだタイミングで、僕は神田さんのところへ行って、佐藤先生に背を向けて言った。
「じゃあ、神田さんは僕が保健室に連れていきます」
神田さんは、うなずいたので、僕は神田さんの手をにぎって、保健室ではなく、僕の家に連れて行った。
だって、保健室の先生も女だし、神田さんは美少女だから、妬まれないわけないから。
僕の家に着くと、いつも通り、両親は仕事で、いなかった。
「あの、なんで保健室じゃないの?」と訊く神田さんは不安そうだ。
気晴らしにテレビをつけると、アニメ映画の「氷の城」のシリーズ化が決定したというニュースが目に入った。氷の城のヒロインの声優の名前は神田さんで自殺している。
どうせ、氷の女王が凍死させたんだろ。最低
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