一途な溺愛は、PM12:10に始まるらしい。
二度目の卵焼きは、甘さ付き。
次の日、早朝。

私はキッチンに立ちながら、卵をかき混ぜていた。

「はぁ、なんでこんなことになったんだろ……」

正直、今までで一番緊張している卵焼き作りである。

今までは自分が食べるために作っていたので、これまで感じたことがない緊張感。


(ていうか、なんで私がこんなに緊張して卵焼きを作らないといけないの!?)


心の中で不満が溢れつつも、相手は人気デザイナー。

いくらウチの会社とのコラボが既に無事終了しているとはいえ、わざわざ機嫌を損ねるようなことはしたくない。

シャカシャカとリズミカルに卵を混ぜながら、調味料を間違えていないかしっかりと確認して味付けを進める。

火加減もいつもより慎重に調整して、焦げないように気を付ける。
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