悪女の代行を演じたら氷の御曹司に永久就職⁉〜お見合い破談に大失敗!私は彼に丸め込まれ溺愛されてます~
鬼の目にはひ孫の写真が効果的!
栗原さんたちが旅立ってもう4年。

【衝撃のスクープ!現トップによる身内の内部告発とガバナンスの改革】

週刊誌の発売と同時に出されたSNSのニュースは経済界のみならず世界の市場を震撼させ一時的に株価は乱高下し世間は【世紀のお家騒動】と連日騒ぎ立てたけど社長いや元社長が用意していたクリーン企業への生まれ変わりというシナリオの前に落着きを取り戻していった。

結果、株価は過去最高値を叩き出し名実ともに絶対的な若きトップとして頂点に押上げ古い親族たちの失脚に伴う組織の再編、警察や金融庁への対応そして世界中の株主たちへの説明で1年世界中を飛び回ったらしい。

「おじいさん良く許しましたね」

このおじいさんは引退してるけど逢坂元会長でまだまだ権力を十分もった凄い人。
本当なら雲の上のような人なんだけどフロント係からすれば“困った人”と言う位置づけ。

(でも…何だか憎めない人なんだよな)

「志遠は十分ようやったからな、褒美が欲しいって言われて断れんだろ…ひ孫まで見させてくれたしわしはもう思い残すことはない」

写真を見つめるブルーの瞳にはきらりと光る物が浮かんでる。
一族の泥を完全に清算しグループを世界のトップ企業へと押し上げ完璧なシステムを構築し終えこれからゆっくりと経営して行くはずが「俺の仕事は終わった。あとは優秀な人間たちに任せる」と残し全てをやり遂げた彼は富も名声も最初から興味がなかったかのように置いて栗原さんの手を引き日本を去った。

「まあ来週にでも会いに行くか」

「来週?!おじいさん先月も行きましたよね?」

「そうですよ、来週は懇親会に海外のレセプションパーティーにも呼ばれてるんで無理です」

お付きの人は「また始まった」と頭を抱えおじいさんのワガママに周りは穏やかに温かく振り回された。
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