好感度を上げればボーナス仕様の乙女ゲーム世界で、攻略対象の王子様をメロメロにさせすぎてごめんなさいっ★
 私も続いて退場したいところだったけれど、そういうわけにはいかない……カーヴィス殿下の視線に縫い止められるように、その場に立ち尽くすしかない。

「ソフィア。迎えに来るのが遅くなって、すまなかった」

 カーヴィス様は私の制服が汚れてしまっていることに気が付き、表情を歪めると手ではたいて汚れを落としてくれた。

 私は何をどうするべきかわからず、固まっていた。

 とにかく、お金目当てでカーヴィス殿下の好感度を上げてしまったことは確かで、そればっかりは言い訳のしようがない。

 私はお金目当てで、人の心を弄んだ極悪人で合っています。言い訳いたしません。牢屋に自ら入って反省したいと考えております。大罪人です。国外追放されるべきだと考えており……。

 そうなのだ。身分差を飛び越えて希望して彼と結婚したいわけでもないので、それはここでちゃんと話しておくべきではないかと考えたのだ。

「あのっ……カーヴィス殿下、その……」

「ああ。気にしないでくれ。ルチルに関しては、君にはもう絶対に手出し出来ないよう、僕が手配しておくから」

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