恋愛偏差値0.01。
ハンバーグが運ばれてきて、少し経った頃。
「お待たせ」
聞き慣れた低い声がして顔を上げると、狂犬さんが私たちの席まで歩いてきた。
「眼鏡ちゃん。無事で良かったな」
「……っ!」
私は慌てて立ち上がり、深く頭を下げた。
「ご迷惑をお掛けして、すみません!」
「いや、無事ならそれでいい」
狂犬さんはそう言うと、私の表情をじっと見つめた。
「あの三人組が原因だったりする?」
その言葉に、思わず肩が震える。
「……はい」
小さく頷くと、狂犬さんは静かに息を吐いた。
「やっぱりか」
その横では、凪くんがハンバーグを頬張りながら口を開く。
「美月ねぇ、泣いちゃったんだよぉ♡」
「……凪」
狂犬さんの声が少し低くなる。
「分かってるよぉ♡」
凪くんは笑顔のままフォークを置いた。
「だから、今日はずーっと僕が一緒にいたの♡」
< 135 / 230 >

この作品をシェア

pagetop