恋愛偏差値0.01。ー恋愛初心者溺愛されますー【完】
三人のうちの一人が、ゆっくりと私へ近付いて来る。
視線は、一瞬たりとも逸らさない。
今までの私は、下ばかり向いていた。
だから気付かなかったけど、その子は驚くほど綺麗で、垢抜けた女の子だった。
その女の子が、私の目の前で立ち止まる。
凪くんの気配が変わる。
また、何か言われる――。
そう思った、その瞬間だった。
凪くんが低い声で、静かに問いかける。
「……何?」
その一言だけで、女の子の顔はみるみる真っ赤になった。
「凪くんに嫌われたくないので……美月ちゃんは嫌いだけど、もういじめません! 好きです!!」
……嫌いだけどって、今言った?
なに、この子。
女版、凪くん!?
「……だから、もし美月ちゃんに裏切られたら、その時は私を選んでください!」
なにこれ。
全然、話についていけない。
それに、何より不安になってしまう。
こんなに可愛い子が凪くんを好きで、こんなにも真っ直ぐに愛情を伝えているなんて。

驚くほど白い肌に、華奢な身体。
肩にかかる黒髪と、気まぐれな黒猫を思わせる瞳。
近寄りがたいほど美しく、まさに高嶺の花のような女の子だった。
何よりも、この純粋さが可愛い。
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