恋愛偏差値0.01。ー恋愛初心者溺愛されますー【完】

32.温室で咲いた友情

「何してるの?」
凪くんはそれだけ言うと、近付いてくる。
私は考えながら口を開く。
「……あの。実は」
どうしよう。
「……ユリさんと恋バナしてました!」
凪くんは、一瞬ポカンとする。
「恋バナ?」
「はい!て、事で男子は退場して下さい!」
「……は?」
私は凪くんに近付くと、背中を押した。
「……美月?え?どういう事?」
「……心配する事はないので、外に出て下さい」
凪くんを温室から出すと、ユリさんの元に向かう。
ユリさんは、ポカンとした表情を浮かべていたが、すぐに下を向いた。
桜色の唇がわなわな震える。
「……あんた、何がしたいの?」
「……分からないです」
「は?」
「……ただ、思い出すんですよ」
「なにを?」
「コンビニでユリさんが帰り際に『また、話したい』と言ってくれた事です」
ユリさんは、考え込んでいる。
「……あれは」
「私、あの時に友達になった気分になったんです」
少しだけ嬉しかった。
何故か、ユリさんの顔は真っ赤だ。
「バカじゃないの!?」
「え、バカ扱いですか?」
ユリさんが、ゆっくり顔を上げる。
その目は、泣いたせいか少し赤い。
「……バカでしよ!でも、私、あんたと友達になってあげてもいいよ?」
「……へっ。友達ですか?」
「……」
女の子の友達は始めてだ。
嬉しくて、顔が緩んでしまう。
「いいんですか?」
「……いいから連絡先交換」
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