恋愛偏差値0.01。ー恋愛初心者溺愛されますー【完】
37.交渉成立
「昨日は、花火をしたんだっけ。
凪くんの無邪気な表情を思い出したら、頬が緩む。
それ以上に思い出してしまうのは、颯と呼ばれていた男。
「……もう考えない」
自分の頬を強めに叩く。
颯を見たら胸がざわつく。
凪くんの部屋に向かい、扉を軽くノックした。数回繰り返すが反応はない。
「……凪くん。寝起き悪いし」
空は青く眩しい。
私は財布を手に取ると、マンションを後にした。近くにあるスーパーに向かうと、材料を買い込む。
帰り道に大変な事に気付く。
マンションは鍵が無いと中に入れない。
スマホも充電が切れている。
その上、管理人さんの姿も見当たらない。
エントランスに入れたら、どうにかなる。
涙目になりながら、人が来るのを待ち侘びた。
もう結構時間が過ぎているのに、誰も来ない。泣きそうになりながら、管理人室の前に座り込んだ。
それからどれくらい過ぎただろう。
エントランスに視線を向けるとソファーに座っている颯さん。
助けを願いながら視線を送ると、目が合った。
ゆっくりと自動ドアに向かい、歩いて来る。
助かった——
そう思った瞬間、颯さんの足がピタリと止まる。
「えっ……」
「……開けて欲しい?」
自動ドア越しにそんな声が聞こえて、言葉に詰まる。
「……あ、はい」
「雑談に付き合ってくれたら、開けてあげる」
凪くんの無邪気な表情を思い出したら、頬が緩む。
それ以上に思い出してしまうのは、颯と呼ばれていた男。
「……もう考えない」
自分の頬を強めに叩く。
颯を見たら胸がざわつく。
凪くんの部屋に向かい、扉を軽くノックした。数回繰り返すが反応はない。
「……凪くん。寝起き悪いし」
空は青く眩しい。
私は財布を手に取ると、マンションを後にした。近くにあるスーパーに向かうと、材料を買い込む。
帰り道に大変な事に気付く。
マンションは鍵が無いと中に入れない。
スマホも充電が切れている。
その上、管理人さんの姿も見当たらない。
エントランスに入れたら、どうにかなる。
涙目になりながら、人が来るのを待ち侘びた。
もう結構時間が過ぎているのに、誰も来ない。泣きそうになりながら、管理人室の前に座り込んだ。
それからどれくらい過ぎただろう。
エントランスに視線を向けるとソファーに座っている颯さん。
助けを願いながら視線を送ると、目が合った。
ゆっくりと自動ドアに向かい、歩いて来る。
助かった——
そう思った瞬間、颯さんの足がピタリと止まる。
「えっ……」
「……開けて欲しい?」
自動ドア越しにそんな声が聞こえて、言葉に詰まる。
「……あ、はい」
「雑談に付き合ってくれたら、開けてあげる」