恋愛偏差値0.01。ー恋愛初心者溺愛されますー【完】
「……っ、ははは」
迅さんが凪くんの顔を見て、口元を押さえた。
「……お前、分かりやす過ぎだろ」
颯さんの視線が迅さんに移動する。
「つか、誰?」
迅さんは半笑いになりながら、颯さんに視線を向けた。
「お前こそ、誰?」
中庭に移動すると、颯さんが私に近付いてきた。
「美月ちゃん」
私が一歩後に下がると、颯さんは首を傾けた。
「喋り掛けただけなのに、その態度傷付く」
「……すいません」
颯さんの手が私の腕に伸びて来て、それを避けた。
「……距離近いです。で、颯さんって一体何がしたいんですか?」
颯さんは目を丸くして、私を見つめる。
「……美月ちゃん、なんかさ」
「はい?」
「性格悪くなった?」
急に後から抱き締められて、身体がピクリと反応する。
見なくても分かる。
この甘い匂いは凪くんだ。
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