隣の天海くんから甘いレッスン~お付き合い編~
「あはは、バレた? でも俺はいいの。俺が呼ぶ佐野ちゃんには、特別にめちゃくちゃ愛が詰まってるから……でも、そんなに呼んでほしいなら、これからは下の名前で呼ぶよ? 志帆って」
「っ……!」
急に下の名前をイケボで囁かれて、一気に心臓がバクバクしだす。
「学校だよ? 誰かに聞かれたらどうするの!」
「誰も来ないって……ねぇ、俺もがんばって名前呼ぶからさ、ご褒美ちょうだい」
天海くんは肩に頭を乗せたまま、上目遣いで私を覗き込んできた。
ずるい。そのイケメンすぎる顔で、捨てられた子犬みたいな目をされるのはガチで反則だと思う。
「……ご褒美って、何よ」
「ん、これ」
天海くんが自分の唇をトントン、と指で叩く。
「む、無理! ここ図書室!」
「じゃあ、おねだりのしかた変える」
天海くんはガタッと椅子を近づけると、私の腰を後ろから両腕でホールドした。
完全にバックハグの体制。
私の背中に、天海くんの体温がダイレクトに伝わってきて、頭がのぼせそう。