エリート同期は私の初恋でした
1.春、出会いの季節
春、桜舞う季節。
私は、櫻井 美紀(さくらい みき)。
某大手ゼネコンの営業部で営業補佐として働く25歳。
社会人3年目の春を迎えた。
営業補佐の仕事は、電話対応や資料作成、契約書や議事録の作成など。
本当はほかにもたくさんあるけれど、うちの営業部には頼れるベテラン事務さんがいるから、今の私が任されているのは主にそんな仕事だ。
営業さんたちが外回りをしている間に会議資料を作ったり、調べものをしたり。
派手な仕事ではないけれど、営業さんたちを支える大切な仕事。
営業部の人たちに支えられながら、忙しくも楽しい毎日を過ごしていた。
――この日までは。
今日もいつも通り出社し、パソコンの電源を入れて始業まで時間があるのでメールチェックしたりしていた。
すると、
「美紀、おはよー!ねえ聞いた?本社から異動してくる人めちゃくちゃイケメンらしいよ!」
「おはよう、渚。相変わらず朝からテンション高いね。」
この子は、塩谷 渚(しおたに なぎさ)。人事部の同期だ。入社当時は、同じ営業部に居たが昨年人事に異動した。異動してまだ1年だけど、入社当時からこういう情報に詳しい。
「もう、美紀は相変わらずクールだなあ。しかも、その人あたし達の同期で相当やり手なんだって!」
「そうなんだぁ。
っていうか、渚。あと5分で始業だけど大丈夫?」
「あ、やば!じゃあ美紀、またお昼ね!」
そう言いながら、渚は走り去っていった。
相変わらず嵐みたいだなあ。
そうこうしていると、みんな出勤してきていつの間にかいつもの慌ただしさを取り戻す。
始業のチャイムがなると同時に、フロアの入口から部長が入ってきた。
.. 部長の後ろには、見慣れない男性が立っていた。
(……誰だろう。)
そんな事を考えていると、営業部のデスクへやってきた。
「みんな、朝礼の前に少し紹介する。
本社から営業部へ異動してきた、佐竹 海翔くんだ。
本来は来週からの配属予定だったが、本社での引き継ぎが予定より早く終わったので、今日から来てもらうことになった。」
「佐竹 海翔です。よろしくお願いします。」
「佐竹君には慣れるまで高橋主任と同行して貰う。
まぁ、実力は聞いている。期待しているよ。」
「主任の高橋です。よろしくね。」
「じゃあ、あとは高橋に指示聞いて。
櫻井、サポート頼むな。同期だから仲良くしてくれよ。」
「営業補佐の櫻井です。よろしくお願いします。」
その瞬間、一瞬だけ目を見開いたがすぐに和かに笑った。
「...よろしくお願いします。」
私は、その時は気づいてなかった。
この出会いが、今までの生活を一変させる事を。
私は、櫻井 美紀(さくらい みき)。
某大手ゼネコンの営業部で営業補佐として働く25歳。
社会人3年目の春を迎えた。
営業補佐の仕事は、電話対応や資料作成、契約書や議事録の作成など。
本当はほかにもたくさんあるけれど、うちの営業部には頼れるベテラン事務さんがいるから、今の私が任されているのは主にそんな仕事だ。
営業さんたちが外回りをしている間に会議資料を作ったり、調べものをしたり。
派手な仕事ではないけれど、営業さんたちを支える大切な仕事。
営業部の人たちに支えられながら、忙しくも楽しい毎日を過ごしていた。
――この日までは。
今日もいつも通り出社し、パソコンの電源を入れて始業まで時間があるのでメールチェックしたりしていた。
すると、
「美紀、おはよー!ねえ聞いた?本社から異動してくる人めちゃくちゃイケメンらしいよ!」
「おはよう、渚。相変わらず朝からテンション高いね。」
この子は、塩谷 渚(しおたに なぎさ)。人事部の同期だ。入社当時は、同じ営業部に居たが昨年人事に異動した。異動してまだ1年だけど、入社当時からこういう情報に詳しい。
「もう、美紀は相変わらずクールだなあ。しかも、その人あたし達の同期で相当やり手なんだって!」
「そうなんだぁ。
っていうか、渚。あと5分で始業だけど大丈夫?」
「あ、やば!じゃあ美紀、またお昼ね!」
そう言いながら、渚は走り去っていった。
相変わらず嵐みたいだなあ。
そうこうしていると、みんな出勤してきていつの間にかいつもの慌ただしさを取り戻す。
始業のチャイムがなると同時に、フロアの入口から部長が入ってきた。
.. 部長の後ろには、見慣れない男性が立っていた。
(……誰だろう。)
そんな事を考えていると、営業部のデスクへやってきた。
「みんな、朝礼の前に少し紹介する。
本社から営業部へ異動してきた、佐竹 海翔くんだ。
本来は来週からの配属予定だったが、本社での引き継ぎが予定より早く終わったので、今日から来てもらうことになった。」
「佐竹 海翔です。よろしくお願いします。」
「佐竹君には慣れるまで高橋主任と同行して貰う。
まぁ、実力は聞いている。期待しているよ。」
「主任の高橋です。よろしくね。」
「じゃあ、あとは高橋に指示聞いて。
櫻井、サポート頼むな。同期だから仲良くしてくれよ。」
「営業補佐の櫻井です。よろしくお願いします。」
その瞬間、一瞬だけ目を見開いたがすぐに和かに笑った。
「...よろしくお願いします。」
私は、その時は気づいてなかった。
この出会いが、今までの生活を一変させる事を。
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